疾病を治療し症状を緩和する方法には「対症療法」と「原因療法」があります。これまで多くの医療機関などで実践されてきた医療は「対症療法」を中心とした近代西洋医学を根本としてきました。 しかし、国際的な医療の姿勢は、単に病だけではなく、人間の心身全体を診る「原因療法」を中心とした東洋医学(漢方)や相補代替医療も必要であるという考え方に急速に移行しています。 一方、日本には少子超高齢化の急激な加速により、社会保険制度全体の見直しが急務となっています。 治療を中心とした医療だけでは国民の医療費は増大するばかりであり、予防医療を推進し医療費を減らす実質的な対策が必要とされます。 だからこそ今、グローバルな東洋医学(漢方)を学ぶ必要性があると考えています。
研修会は、コラボレーションの入り口 今回、この九州中医薬研究会で実用中医薬講座を開催するにあたったのは、もちろん勉強する場づくりが第一ですが、日本において、特に九州地区で、東洋医学(漢方)を愛し、実践しようとする方々とさまざまなコラボレーションを行い実践を通じて、既存の事業に当たらしい付加価値を付加することや、ひいては新しいビジネスモデルを構築していくことも将来的な目標と考えています。
私たちの研究会は、まず九州地区で中医学を勉強するための場づくりを第一の目的として、企業やメーカーさんの開催ではなく、有志の集まりで結成いたしました。 将来的には、様々な方々とのコラボレーションによってアイディアや実践を構築し、国家の医療に貢献することを目的に、安価で未病を治す効果:東洋医学(漢方)のトレンドである予防医学の要素を取り入れていく試みを行っていきたいと考えております。 東洋医学(漢方)の普及に貢献されている諸先輩、諸団体の方々や、今後医療分野での展開を考えられている諸企業、異業種のみなさま、ひいては政府、保険医療の法律に携わる方々とも情報交換を通じてアドバイスをいただいていける団体になりたいと願っております。